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?W対照の抽出
1)おやま城北クリニックにおいて、平成4年4月1日から平成8年3月31日まで展開された在宅患者全症例を対象とした。
2)平成8年3月31日までに在宅ケアを行った症例の内、以下の条件で対象を抽出した。

 

?@平成8年3月31日の時点で在宅ケアを継続している症例を継続群とし、何らかの理由で継続できなかった症例を中止群とした。
?A悪性腫瘍で在宅を開始した症例や在宅継続中に悪性腫瘍が発見された症例は除外した。
?B居宅においてすでに死亡した症例は、継続群とした。

 

3)抽出された症例は、男性26名、女性53名、計79名。平均年齢74歳であった。

 

?X分析方法
1)それぞれの項目の測定は一人の看護婦が、在宅ケア開始時の状態を観察法で評価・採点した。
2)継続群及び中止群のスコア値を算出し、?@総合得点での評価、?A各要素での評価をそれぞれ行いROC曲線(Receiver Operating Characteristic Curve)を描いてカットオフ値を決定した。
3)両群間の各説明変数の検定は、2×2分割表を用いたカイ二乗検定を行った。

 

?Y評価のための項目の抽出
在宅ケアの導入とその継続は、患者因子、介護者因子、社会資源の活用の3つの要素が複雑に関連し、その総合評価が重要であると仮説した。これら3つの因子は文献的な考察と日常的な経験からそれぞれ7項目の質問を設

 

 

 

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